3.20.2018

YUKO IKEMA LIVE AT QUIET VILLAGE 2018.03.18.


YUKO                                     
IKEMA                                  
                                               
LIVE                                      
AT                                          
QUIET VILLAGE                    
                                               
 2018.03.18.                                              
                                               




愛知県岡崎市にあるQuiet Villageにて
シンガーソングライター 池間 由布子さんのライブが行われた。
岡崎市に来るのは今回が初とのこと。
前日は京都の〝まほろば〟でライブを披露されていた。




ジャニスジョプリンを彷彿とさせる髪とギター。
ジュリエットグレコを彷彿とさせる黒のボディラインにそったニットワンピース。
そして、彼女自身を彷彿とさせる、人生を楽しんで生きてきたことを証明するような歌声。



ときに思うのは、良い音楽、良いミュージシャン、良い歌い手とは、独自のリズムを持っている人たちなのではないかと。
それは日本語、英語、フランス語、ドイツ語、何語でも関係ない。
きっと、自身のバックグラウンドを忠実に表せている、注げれている人たちなのではないかと思う。
そして、この池間さんもまぎれもなくそうだ。


今回のライブのあと、彼女の過去のライブ映像を観てみた。
彼女がシンガーソングライターとして活動をしはじめたのは2011年。
東北震災の年だ。何か影響があったのかもしれない。そう思うと、彼女の歌声はどこか、
当たりようのない無情に怒らずに、受け入れることこそ希望の第一歩だ、そしてなるようになるから〝大丈夫〟という感覚をしっとりと僕らに降らせてくれる。

初期の頃の彼女はやはり18日のライブのときの彼女より初心さが際立つ。
恥ずかしそうに前傾姿勢で赤子を抱くように、膝から滑り落ちてしまいそうなポジションでギターを覆っている。



少し、個人的なことを話そう。
この18日、初めの1曲目のタイミングで右手に持っていたアイスラテを僕はたった1曲の中盤すぎで全て飲み干してしまった。それはきっと、良い歌い手に出会った驚きの照れ隠しだったのだろうと、いまになって思う。生唾を飲み込むように、冷えたラテを流し込んでいた。
2曲目からは、予約制だったためあらかじめ用意されていた、まさかの彼女の歌い場所の真横の席に座った。アイスラテに流れ出たはずの僕の集中力はいまだ十分に残っていて、2曲目からもより一層どっぷりと浸かった。
コードやアルペジオを爪弾く彼女の左手の指は、とても誇らしく演奏をサポートしていた。そしてストロークする右手はまるで、ストイックなドラマーのように、ひたむきにギターのボディに向いたままリズム隊を徹底していた。

彼女の歌は、たった一人の人間の人生も、まるで大木が種から成長し、葉を実らすように、ひとしずくの雨粒から水たまりができ、やがて湖になってしまうように、宇宙の塵が磁力で引き付け合い、やがて惑星になってしまうように、そんな自然現象と同じように、偉大で、感慨深く、その全てに価値があり、全ての自然がそうであるように、いずれは風化し、朽ち、枯れ、腐り、粉になり、大気に還っていくことを、〝美しい私たちのありさま〟として歌っているように、僕には聴こえた。

そしてご本人もまた、非常に愛くるしい方で、とにかく楽しそうに歌うその姿は、その表情をみたり、彼女自身をアコースティックの音色とともに音に乗せて浮かばせることで、柔らかく強く生きる種をオーディエンスの人たちに降らせているようだ。

〝リアル〟というほど辛辣ではなく、〝ポップ〟というほど軽くないその歌詞は、そんなリアルな現実の中でこそ時にはポップな精神で、悲しい出来事には泣くのではなく、泣き笑いで返そうという姿勢として受け止めれる。

会ってよし、知ってよし、聴いてよしの三拍子揃った人。
是非ともライブで〝来てよかった、知ってよかった、聴けてよかった〟を体験してほしい。




池間 由布子

シンガーソングライター。2010年より弾き語りを始める。ユニット活動を経て、2011年よりソロ活動をスタート。テニスコーツのコーラスやうんどら合唱隊などに参加。2013年8月にファーストミニアルバム『エクスキューズ・ミイ』を発表。2015年、全国流通アルバムの『しゅあろあろ』をリリース。昨年2017年にフルアルバム『明るい窓』をリリース。














3.08.2018

cafe CODA grand open 3/11



愛知県安城市に新しいcafeがオープンする。その名は ' cafe CODA '。先日6日、そのプレ・オープンにお邪魔してきました。







抽象画のような壁はオーナーの板倉さんがご自身で塗ったもの。
絶妙に混じる白色が、鮮烈な刷毛の造作によってオーナーさんの純真なカフェへの熱意の迸りを感じさせます。



もうひとつのこだわりが店内で使用されている椅子。
店内に使用されている椅子は全て岡崎市連尺通にお店を構え、厳選された椅子や家具を取り扱う ' FILT. ' さんによるもの。

オーナーが内装を考えた際、FILT.さん以外は選択肢になかったとのこと。
情熱を持った人は、情熱を持ち真摯に取り組んでいる人を惹きつけ、素敵なコラボレーションを生んでくれます。

特筆すべきなのは内装だけではありません。
CODAさんが使用しているこちらのclever dripperというもの。
お湯が注がれ、蒸せられた状態でテーブルへやってきます。
しかし珈琲は流れ出ていません。
つまり、 ' 待った ' をしている状態なのです。
一緒におぼんに添えられてくる砂時計が、
後に喉に流れ落ちる珈琲の喉越しを刺激します。

3分ほど経ったあと、ドリッパーを珈琲入れの上に置くと、
まさに ' まった ' をくらっていた犬がご飯を食べ始めるかのように
ドリッパーの底に溜まっていた珈琲が流れはじめ、
そしてすぐ本来のドリップの姿を取り戻し、
しとしとと一滴づつお客さんへのプレゼントを落とし、溜めていきます。

フレンチプレスとこのクレバードリッパーの二種類を展開。
同じ豆でも淹れ方で二種類の味、同じ豆で同じ淹れ方でも温度によって二種類の味。
つまり一種類の豆で四種の味が味わえます。
詳しくはお店でオーナーとお話してみてください: )


そして、さらに特徴的なのがこちら。
cafe CODAさんのオーナーのお母様が以前結婚相談所に勤めておられたらしく、そんな ' 誰かと誰かを繋げたい ' という思いは、時に運命の出会いすら起こり得る ' カフェ ' という場所の魅力に非常に沿っています。
映画、小説、そしてもちろん現実の中でも、
カフェとは文化交流、人々の交流、そしてそれが世界中のカフェにおいて ' 何かが生まれる ' 場所だった。cafe de floreやcafe du magoから文学が産まれたように、愛が産まれるcafeがあってもいいはずだ。



そして最後に、こちらの愛くるしいわんこはCODAさんの看板犬。現在10ヶ月の秋田犬とのこと。CODAさんの屋号(上記1枚目の写真)にあるクロスのデザインは、このこのひたいにあるクロスの毛模様からきているのかもしれない。


cafe CODA
open : 2018. 3月11日
address : 愛知県安城市御幸本町6−6 奥井ビル1F

instagram : @coda.official


文・写真 : Souichirou Øta






















3.04.2018

ZINE narabe × ENGAWA




      z i n e  n a r a b e × e n g a w a     

   a t    

     I c h i r y u d o    
2018.02.01. - 2018.02.27.

This time we occurred this quite cultural exhibition at Ichiryudo Kissa ( a.k.a. cafe ) , Okazaki City, Aichi prefecture where placed in middle of Japan during Feb 1st to Feb 27th. The aim of this exhibition was about to know " ZINE " for general people. also we hoped that everyone who want to do some creative things will begun to make their first work through this exhibition which means to touch our works directly, in such a digital social, and hope to feel the sense and feeling of various artist made.

2月1日−27日まで開催された知的交流グループENGAWAにより企画された“ZINE narabeエキシビション”。
この展示は昨年11月に“ここでやるZONE”での展示を皮切りに、昨年12月には奈良県のcafe gallery“OMOYA”さんにて展示。そして年を越し、また岡崎市康生町に位置する老舗おせんべい屋さんでもあり、文化的ホットスポットでもある一隆堂喫茶さんの2Fに構える読書室にて展示するに至った。

また現代のこのデジタル社会の中で、ZINEという媒体に触れ、
あなたの生まれ持ったその指でページをめくって、
作家が触れて作ったものに観賞者がまた触れる というアナログなつながりを
ご覧頂いたその日の、その時の感情を添えて、
そして作家が作ったいつかの感情と対話をしていただけたらと
そういう思いで開催されました。



Also, 12 artists joined to this exhibition. everyone has different tastes like Photography, Poet, Testshooting, Collage , Illustration, Etching, Short Novel, Essay, Memo, AI literature etc... 


    Joined Artists    

Misono Marin
Souichiro Øta
Yoshino Yamamoto
Akari Iida
Hiromingo Framingo
Emily Izawa
Kartika Menon
Shruti Bopshetty
Mio Otaki
Hideki Katayanagi
Eiji Watanabe
Keiji Miyazaki



今回は12名の作家が参加。このZINE narabeは展示場所の巡回が進むにつれ、初回は8名だった作家が回を重ねるごとに輪が広まり、集い、参加作家を増やしてきている。この現象もまた今回のテーマに基づくものでもある。つまり、このZINEという形式と触れ合う機会を通して、何かものづくりをしてみたい人達、何かをクリエイトしてみたいけど、いまいち明確なきっかけが見つからないという人達に、“まず作ってみて、作品を作って展示をした”という経験を得てもらうという事を目的としている。






writer by Misono Marin




writer by Yoshiko Yamamoto


 ' PPLEN ' by Akari Iida


' First Step ' by Kartika Menon


' with her, with Kyoto ' by Mio Otaki


by Emily Izawa


' Note for looking for my wife in future ' by Keiji Miyazaki





' Dear Coffee ' by Souichirou Øta ( me )



So, we have to explain about what is the  ' ENGAWA ' first. ENGAWA is the intellectual group based in okazaki with people who works at natural institute centre. They basically focused on local development through art and some of interesting event which was held by them. 

we are activating to make spreading creative persons more and more in this city to all of japan.

まずは今回の企画者 ENGAWA というグループの説明をする必要があるでしょう。
ENGAWAというグループは渡辺英治さん、片柳英樹さん、そして代表の みやざき けいじ 氏からなる、知的交流グループであり、この御三方は自然科学研究所にて日頃は勤務しており、科学的視点でアートやユニークな企画と共に地域発展をする。



poster for campaign design by Souichiro Øta ( me )

model : Souichiro Øta
photo : Mio Otaki
photo edit : Souichiro Øta
zine : Emily Izawa

special thanks

bag : Misono Marin
suits : Acne Studios 
shirts : Dior homme
watches : Larsson & Jennings

Ichiryudo


greeting board



we really would love to say Huge Thank You to all of collaborator, All artists, and Ichiryudo where gave us the opportunity to did display here, also FILT. shop where placed on 3 floor in same building. Also, all of place where allowed to put our poster, Radice, Saiun-do, Cafe Marco, FILT, Ichiryu-do, Pantagruelico, Shiga Shoku-do.


今回ご協力頂いた全作家の皆様、並びに、場所提供をしてくださった一隆堂様、また同ビル3Fのインテリア・雑貨shop FILT.様、またDMを置かせてくださったRadice様、彩雲堂様、カフェMarco様、FILT.様、一隆堂様、パンタグルエリコ様、シガ食堂様に多大なる感謝の意を表したいと思います。誠にありがとうございました。

文・写真:Souichiro Øta




next time will coming soon.....


text & photo : Souichiro Øta